即戦力は存在しない。

よく、求人を断る理由として「今、会社は余裕がないから、即戦力になる人しか雇えない」というのがあるけども。素人判断でちょっとそれはミスマッチを起こす原因の一つなんじゃないかな?って思う訳ですよ。

そもそも、即戦力ってなにさ?どれくらいのタームで結果を出せば即戦力なわけ?社会一般的な意見としてグーグル先生に聞いても、「教育・訓練を施さずにそのまま使える戦力」という一般論的な言葉しか出てこなかった。

即戦力。例えば「直ぐに求められる結果を出せる奴」だとしたら、その対義語はなんになろうだろうか。「即」の対義語は「遅」であるから、遅戦力なんてのは面白い。もしかしたら、その遅戦力の定義ならあって、即戦力というのはその逆という風に解釈できるかもしれない!

が、グーグル先生も36万件弱の結果にたどり着かない検索結果を俺にくれるのみ。とほほ。結局は、誰も共有できない概念を社会一般は振りかざしているんじゃないの?って思えてくる。

じゃあ、勝手にリーズナブルな定義をつけちゃえ。

個人的に即戦力たる人は、1〜2ビジネスサイクルの間に期待された数字を達成する人、としたい。

ビジネスには周期がある。それは週次であったり月次であったり、三ヶ月タームであったり、半年ベースであったり。まずは期間としては1〜2回のビジネスサイクルの間。そして結果は結果をまず過不足だせる事が、俺がおもう「即戦力」結構リーズナブルな枠組みだとおもうんだけど、どうかな?

例えば営業職であれば、月次の予算を達成するとか。企画であれば、効率○○%アップとか経費○○%削減案を通す、など。ほかにもそれぞれの業種・現場で求められた事をこなせる、そんなのが即戦力。

うん。
新人に期待する内容じゃないねー。

新卒や転職で新たに会社にはいる人のどれだけが、二・三ヶ月で会社の内状や構造、習慣、流れを理解し、ほかの人との共同作業をうまくこなし、自分の意見を通すなり結果を示せるほどになりうるだろうか。皆無じゃないの?そもそもそんな優秀な人材しか欲しくないよ!って言えるほど、買い手市場なの?なんか色々と違う気がするんだよなぁ。

転職したからわかる。会社がかわるという事は、自分の常識が根本的に揺らされるという事。そんな簡単に結果なんて思う通りに出ないし、出たとしても続かないはず。

言葉を色々とはしょったからわかりにく文章だったかもしれないけど、こーんな事から「即戦力」という言葉に反抗してみました。